〔踏切所在地〕:北海道北広島市西の里
〔踏切種別〕:第1種踏切(自動車通行可)
札幌市と北広島市を分ける「鬱蒼地帯」にある第1種踏切です。
後述する踏切名称からして、作場への行き来のために設けられた踏切のようです。一見するといわゆる「秘境踏切」のように見えますが、これでも立派なJR北海道の屋台骨である千歳線にあり、列車の行き来が頻繁にあります。
当踏切は「片桐作場踏切」といいます。恐らく片桐さんという方の作場へ行き来するために設けられたということが透けて見える名称です。名称・距離程看板が比較的新しいものに交換されています。
非常ボタン取扱注意札看板です。札幌信号通信指令のフリーダイヤルが記載されています。
踏切端子盤収納ボックスには「カKC」の文字が記されています。
当踏切は訪問した2021年9月時点で設備更新が施されていて、踏切警報灯はほぼ最新式と言ってよい全方位と呼ばれるものに交換されています。利用者がほぼ限定されているような当踏切であっても「腐っても千歳線」というスローガンが見え隠れしているように感じます。
そんな設備投資が手厚い当踏切でも、作場の手入れが出来ない時期は閉鎖されるようで、12月15日から3月31日までは閉鎖され通行が出来なくなります。
通信ケーブルが埋設されているため、掘り起し等を行う際は連絡を!といった趣旨が書かれている看板です。
そんな見学をしている間にも列車は頻繁にやってきて、当然のように踏切は鳴動します。静かな西の里に踏切鳴動音が響き渡ります。
踏切板は冬季閉鎖時に撤去ができるようになっています。
↑上野幌・苗穂方、上り方向の線路です。
↑こちらは西の里・沼ノ端方、下り方向の線路です。
ところで当踏切は前述の通りかなり深い場所を分け入って進んだ先にあります。
札幌市と北広島市の間ぐらいにあり、「ここ、本当に入っていいの?」と思いたくなるような道を進みます。
木々が日光を遮り薄暗い中を進みます。自動車の侵入は厳しいかも知れません。
木々が途切れ視界が広がった先に当踏切があります。
〔アクセス〕JR上野幌駅から徒歩35分、北海道中央バス・西の里学校通バス停から徒歩8分
〔訪問調査日〕2021年9月18日
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