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〔踏切名称〕:澱粉工場踏切(澱粉工場XC)
〔所在区間〕:JR釧網線 藻琴鱒浦
〔地点距離程〕:東釧路起点 159k494m
〔管理事業者〕:北海道旅客鉄道
〔踏切所在地〕:北海道網走市鱒浦
〔踏切種別〕:第1種踏切(自動車通行可)

 網走市鱒浦地区にある第1種踏切です。
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 鱒浦駅を挟んで東釧路方へ手前方向は住宅よりも工場や倉庫が多そうな雰囲気です。
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 当踏切の手前にある交差する公道に掲げられている標識です。「土地総農道」って?!
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 踏切名称は「澱粉工場踏切」といいますが、読み仮名は「でんぷんこうじょう踏切」であるとみられますが、国語的な意味を調べたところ、以下のような違いがあることがわかりました。
・こうじょう:比較的大きな規模で生産を行っている場所
・こうば:比較的小規模な状況で生産を行っている場所
※引用はこちらのウェブサイトから
 これによれば規模の大小で「こうじょう」と「こうば」を使い分けしているということになります。となると当踏切が指す「澱粉工場」の規模が気になるわけですが、googleマップで見渡す限り当踏切の近辺に該当する施設は見当たりません。しかし地図の縮尺を変更させ、広域で確認すると・・・
 ・・・北浜駅付近から内陸へ入ったところに大規模な澱粉工場があり、これは「こうじょう」と呼んでよい規模と言ってよい施設があります。
 推察するに、当踏切が設置された頃には当踏切付近に澱粉工場があったものの、規模拡大と老朽化対策で↑の向上を作り現在に至っているのではないでしょうか。かといって踏切の名称を「澱粉工場があったところ」に変更するのも面倒なのでそのままなのかなと。ひょっとしたら前述の国語的意味と読み仮名の相関関係からしたら、当踏切は「でんぷんこうば踏切」が正解なのかも知れません。
 余談ですが、MBSラジオの「ありがとう浜村淳です」で毎朝名調子を展開しておられる浜村淳さんは「工場」を「こうば」と日常的に発音されてらっしゃいます。
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 非常ボタン取扱注意札看板です。
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 踏切端子ボックスの表記は「澱粉工場XC」となっています。
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 ↑鱒浦・網走方、下り方向の線路です。この先、鱒浦駅に至ります。
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 ↑こちらは藻琴・東釧路方、上り方向の線路です。この先、すぐ先に土橋踏切があり、その先はしばらく踏切が無く藻琴駅へ至ります。

 ところで2021年2月、JR北海道の普通列車(はこだてライナー)に乗っていたら自社広告としてこんなものを発見。
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 一見すると何のことはない踏切事故防止啓発の冬季バージョンです。ほぼイラストと文字で構成されているポスターですが、、、
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 唯一の画像がなぜか当踏切の非常ボタン取扱注意札看板になっていて驚きました。本社が制作しているのになぜ釧路支社管内でしかも釧網線というマニアックな部類に入る当踏切をチョイスしたのかはかなり疑問。。。

〔アクセス〕JR鱒浦駅から徒歩6分、網走バス(小清水線)、網走観光交通(網走東藻琴線)・中園入口バス停から徒歩1分
〔訪問調査日〕2021年1月2日